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作曲家/ピアニスト 武藤健城(イーガル)の公演情報などなど日々の白昼夢。


by takekiygalmuto

朝倉彫塑館

朝軽く仕事をしてから、日暮里へ。
谷中霊園のど真ん中、五重塔跡地で、朝の光に満たされながら、嵐が丘を読む。多分、僕が今までで一番何回も読んだ小説だと思う。
しばらくして、中野屋で鰻の佃煮を買おうと思ったら、水曜日は定休日! ガビーン

9時半までグダグダして、朝倉彫塑館へ。
http://www.taitocity.net/taito/asakura/

朝倉彫塑館。
ココはとにかく素敵なんです。彫刻も、ものや人を銅像風にしたてた(ハナ肇的な・・・)ようなリアルさがあって、彫刻に見つめられているような怖さはあるけれど、何というか、逃げない作品、みたいな気がして、時々見に行っている。
作品自体も素敵だけれど朝倉文夫のアトリエ兼住居を美術館にしているので、大正モダンみたいな美しい場所です。しかも彫刻を移動させるための床がエレベータになっているという、何だか島田荘司のミステリーのような雰囲気もまた良い。
洋館のアトリエの窓から日本庭園と日本家屋が見えていたり、洋館の上には和室の客間があって、その上には西洋式の屋上庭園があったりして・・・どこまでも増改築を繰り返した末の、しかし理路整然とした建物。キラキラと日の光が美しい寒い冬の平日の午前中に行くといいと思います。

その後はヘーコラ歩いて、大名時計博物館へ。途中疲れたので団子坂の乱歩で休憩。乱歩という名前よりは怪しい場所ではないけれど、素敵な喫茶店です。十年ぶりくらいに来た。

大名時計博物館に着くと、カギがかかっている。つーか、10時から始まるってことで10時45分くらいに到着したんですが、相当民家! 美術館っていうか民家っ! しかもカギがかかってるし!
横のインターホンを押すとオニーサンが走ってきてあけてくれました。
民家っ! ずっとipodで音楽きいてるオニーサンでした。そんなに近くにいて、そして客が僕一人だと微妙な空気感に緊張します。
昔行った代々木の刀剣博物館よりも民家でした。

江戸時代の日本は不定時法だったので、今みたいに一時(いっとき)は一時間ではなくて、
日の出から日の入りまでを六分割していたので、夏は大体昼は一刻2時間強で夜は一時間ちょいちょい。冬はそれが逆になる。
そんな不定時で生きていた日本人が開発した、不定時な時を告げる時計。
実際には大名時計は時を刻むというよりも装飾としての役割が強いみたいだけど、現在の定時法から考えれば歪んだ時を刻んでいく時計をたくさん見られて良かったです。



そしてそして
メンチカツ喰って、友達と合流して、谷中ボッサ(オサレな喫茶店)に行って、ショコラティエ・イナムラショウゾウでチョコレートケーキ喰って、オーイェイ。
楽しい一日を過ごしましたとさ。
by takekiygalmuto | 2008-11-26 19:28 | 日記