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作曲家/ピアニスト 武藤健城(イーガル)の公演情報などなど日々の白昼夢。


by takekiygalmuto

版画を見たり、飲んだりする日

毎日毎日、忙しい。
けれど、忙しさに埋没していくことは
いけないことだと思う。
大体、「忙しい」と会う度に言う人は
あまり信用できない気がする。
それは、忙しいのではなくて、
忙しい自分が好きなだけで、
きっと、充実した忙しさはないのだと思う。

ということで、忙しいなりにも
楽しんだり、時間を見つけて
好き勝手なことをしようと
僕はいつも思っているのですが、
今日は、好きかってしました。

14時すぎまで仕事をしてたので、
そのあと目黒区立美術館へ行って、
「響きあい、連鎖するイメージの詩情展 70年代の版画集を中心に」
を見てきました。
日本の60年代~現代に至るまでの版画がものすごい数あって、
やっぱり、目黒区立美術館の美術品の所蔵量はすごい、と思いつつ、
ゆっくり見る。
案の定2時間かかってしまった。

ただ、僕には少し興味が持てないものが多かった。
10代のころに愛したシュールレアリスムは、今見ると
僕にとってはあまり価値がないように思えた。
見えたそのものを描くのではなく、
その奥にあるもの=深層心理を描く。
そのスタンスは分かるのだけれど、何か70年代の日本版画の作風は
どうも、その深層心理をいつの間にか、グロテスクという方向へ歪曲化して、
見た目に奇妙な表層を持った作風が多かったのかもしれない。
それが真実、深層心理なのかと言えば、僕にはそう思えなかった。
それは、作者の思いというフィルターを見た真実であり、
その時代の風潮として、シュールレアりスティックで、
見た目にグロテスクで奇妙で、写実的では無くて、
イメージが氾濫していれば、それで受け入れられた土壌があったのかもしれない。

時代性、と言えば安易になってしまうけれども、
そういうものなのかもしれない。
ただ、今の僕にとって、それは美しさでは無く、
もっと写実的なもの、或いは、抽象化されたただの陰影だけの版画や
具象をデザイン化したような分かりやすさ。
その裏側にあるものを読み取る自由が僕には欲しかった。
シュールレアリスティックな作品には、裏側にあるべきものが
すでに描かれているような、しかも、それが自分との間に差異がある場合には
極めて受け入れがたい部分が出てきてしまう。
解釈の幅が狭められたような作品に、少し苦しくなってしまった。

しかし、そういう僕の趣味は抜きにして、
作品は、なかなか面白く、あっという間に2時間経ってしまった。


そしてそして、僕は家へ帰りついて、
犬の世話をして、
これから楽譜を渡しに行き、
ゴールデン街で軽く飲んでから、
渋谷、青い部屋へ。

そうです、本日はキャバレー青い部屋。

2009年8月7日(金)キャバレー青い部屋 
青い部屋夏祭り!

毎年いろんなお楽しみがあって大変盛り上がります!

[ 会場 ] 青い部屋 (http://www.aoiheya.com/)
[ 住所 ] 東京都渋谷区渋谷2-12-13 八千代ビルB1F
[ 時間 ] 24:30 (Open)/ 05:00 (Close)
[ 料金 ] 3,000円 (1drink 別)
[ LIVE ] フェム エ フェム
[ GUEST] モーレッツ、タカダアキコ
[ SHOW ] 紫ベビードール、チャタ、safi、セクシーダヴィンチ
[ MC ] モーレツ屋のミーヤ

今日も楽しいぜぃっ!
by takekiygalmuto | 2009-08-07 18:18 | 日記