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作曲家/ピアニスト 武藤健城(イーガル)の公演情報などなど日々の白昼夢。


by takekiygalmuto

そろそろ。

昨日は、先日僕のコンサートで三味線弾き語りをしてくださった新内剛士さんが父で人間国宝の仲三郎さんと国立劇場に出演する、ということで、見に行ってきた。
日舞の「菊之会」の舞踊会だった。
13時からスタートしたらしい舞踊会、しかし、到着は17時半だったので3演目しかみていない。剛士さんは一番最後だし、それだけ見られればいいか、と思っていた。

歌舞伎などでもしばしば見られる『二人椀久』(ニニンワンキュウ)。日舞では初めて見た。やはり、女が男役をやることに、そして、女が女役をやることに若干の違和感を覚える。
歌舞伎を見慣れたせいだろう。
しかし見ているうちに、とても健やかな気持ちになり、楽しかった。
僕は『二人椀久』はかなり好きだ。
椀久は、豪遊が過ぎて親類縁者の手で座敷牢に閉じ込められ、そして椀久が発狂して諸所彷徨い、
松ノ木を目にしたときにふかく馴染んだ遊女。松山太夫を思い出し、幻想のなか二人は浮かれ騒ぎ、そして、松山の姿が消え、椀久は、もだえ悲しむ、という舞踊。
延々と陽気な宴の踊りが繰り広げられ、ぐちゃぐちゃとランチキな宴が続く。そして、松山が消え、椀久が一人になり、うつぶして倒れていくところの哀愁。
あまりに陽気な宴から、一転して、悲しみに暮れるコントラストが非常に美しい。大変好ましい舞踊でございます。

そして、メインイベント。

新内剛士さん作曲『今昔想曲恋嫁入』(イマハムカシトドカヌコイノヨメイリ)

先日、剛士さんが「これは子供たちの為に作った新内なんですよ。」と言っていたので、オヤオヤ、どういうことなのだろう、と思っていたら、なるほど、確かに子供向けだ。

物語は「ねずみの嫁入り」で、ねずみの母がねずみの娘を世界で一番偉い者と結婚させようと画策する。相手は、太陽じゃないか、風じゃないか、と転々として、結局は、ねずみの子が恋仲であった手代のチュー助(ねずみ)と結婚することになってめでたしめでたし、というものである。
新内のドロドロとした恋の世界ではなく、からりと、明るく、全く毒気の無い舞台。伝統芸能の世界では、しばしば、そのような、かろみ、があわられる。そのようなものを新内で作り上げた、というのは、見ていて楽しかったし、価値があるように思った。
本格的な新内も聴きたいが、このような愛らしい演目も時としてはステキだ。



夜は、
ステキな歌手、逢坂泰精君や石川清貴君と家で飲んだ。
何て楽しい夜なんでしょーー。
総勢、6名。男ばっか集まって飲む夜は、何だか修学旅行みたいで。(行ったことないけど!そんな感じ!)

朝になって、泰精はすでに明け方帰った様子で、楽譜がおいてある。今度のライブでやるもの。


清貴は、沖縄に帰らねばならないので、空港へ。


みんなでライブできたらいいなぁ、なんて思っている。


が、やらねばならないことが多すぎて、ちょっと困っている。


自分用メモメモ。
締め切り。
『ジャズタンゴ』編曲
サックストリオ作曲
ピアノとサックス四重奏作曲
4月の舞台作品作曲、音楽監修
「人の本」原稿、月末。
チラシ(2公演分、制作依頼)
出演者の確定。
ケーキを買う。
できたら、ヴァイオリン主体の室内楽。ソロorピアノ&ヴァイオリン
18日のソワレ、曲決め。
15日用曲練習。
ソワレさんに楽譜もらう。


あーーーーーー、来週までに半分以上終わっててもらわないとこまるから。
こまるから!


11月にやることの多さと言ったら尋常じゃない。
他にも舞台の練習入ってるしーーー。何からやったらいいのやらぁ。


とりあえず、本日より、ものすごい勢いで、
はじめねば。

付き合いが悪くなったら申し訳ない。飲まず、遊ばず、作曲します。
by takekiygalmuto | 2006-11-09 11:58 | 日記