作曲家/ピアニスト 武藤健城(イーガル)の公演情報などなど日々の白昼夢。


by takekiygalmuto

<   2011年 11月 ( 8 )   > この月の画像一覧

嵐が丘。

ケイト・ブッシュの新作が出ました。
最強です。
内に秘めた狂気です。
近年のケイト・ブッシュの復活はすごくうれしいんだけど、
昔に比べて激しさが、表面的にはそんなに現われてこない。
そこがダメだというかしっくりこないという人もいるけれど、
僕はやっぱり好きです、ケイト・ブッシュ。

さてさて、ケイト・ブッシュと言えばエミリー・ブロンテの「嵐が丘」を
モティーフにした曲があるわけですが、
僕は、別に決めているわけではないんだけど、
年一度くらいはブロンテの「嵐が丘」を読んでいる。
別にとびきり好き!というわけじゃないだけど、気になるというか、
読みたくなるというか、それが好きだってことなのかもしれないとか、
何だかわからないんだけど、読んでいる。

二世代にわたる、限られた空間の中だけで生きる狂気じみた人々の物語。
彼らのすべてがヒースクリフという悪なのか何なのかも分からない得体の知れない男によって
苦しめられ、生きる術を失いながら死、或いは服従の日々を選択する。

そんな感じの物語で、恋愛としても読めるのだろうけれど、それよりも何かもっと
奥底に潜む人間の狂気性に全編彩られている。

うちには、原書と阿部知二訳、田中西二郎訳があって、最近、新潮社の新訳、鴻巣友季子訳を買ったので、今回は鴻巣訳で読んでみた。

これがもう、何だかどうしたらいいのか分からない気持ちで読み終えた。
何というのか、健康的というのか何なのか、嵐が丘っぽさが全然無い。

物語はネリーという一人の家政婦の昔語りを中心に進むけれど、僕の考えでは、彼女の思考回路も多分に信用が成らない。勝手な思い込みで喋ったり見ていない部分を見たように語っているように思える。その物語の語り部の供述がゆらいでいる、というのが魅力の一つであると思う。
彼女もまた「嵐が丘」という隔離された世界の住人であって他の登場人物たちと狂気性に差はないのかもしれない。
しかし鴻巣さんの訳では、かなりネリーは真っ当な語り部で彼女は語られる嵐が丘の世界から外に出ているような印象を受ける。それでは物語の最後に向かっていくときに彼女の立ち位置が良く分からなくなってしまう。
他の人物にしても、何やら狂気じみていなくて、突然怒りだしたり意味不明な錯乱に陥ったりする部分の「唐突さ」があまり無い。
彼らの世界を作り出す「唐突さ」が特殊で異様な雰囲気を作り出していると思うので、
何だか、翻訳によって物語が、ちょっと病んでるイタい人たちの話、みたいに見えてしまった。

実際、原文で読むと、やたら難解で分からなくなる部分も多いけれど、
そこには狂気性が絶えず現われて、とにかく人々がぎくしゃくしている。
それが無いだなんて!
ゴシックロマン的な要素を排除して狂気性を少なめにしてネリーを語り部から主役の一人に押し上げた翻訳というのは、試みとしては面白いのかもしれないけれど、
全体の雰囲気が嵐が丘では無かった。
そして、多分だけど誤訳が多い。あからさまな日本語のミスとか、僕の記憶と違う訳とか。

読み終えた感想は、読んだ気がしない。でした。

んもーぅ。

違う訳でもう一度読み始めてしまったじゃないか!
[PR]
by takekiygalmuto | 2011-11-28 17:38 | 日記
あまりにも忙しくて全然本も読めない、映画も見れないという
苦渋の日々もやっとこさ終わりまして、
ちょろちょろ出かけられるようになった。

最近読んだのは、上林暁の「聖ヨハネ病院より」。
あまりにも美しい風景描写。短編集だけれど、どの小説も
緩やかな時の流れの中にたゆたう人々の、
本来ならもっとどぎつい心の葛藤になるような内容も
穏やかにあたかも第三者的な様子で描かれる。
その穏やかさが、実際に物語の裏側にあるであろう暗く激しい心の葛藤を
浮き彫りにするようで、読んでいて、夢を見ているようでした。


僕の作曲の師匠、菊池幸夫先生の新作を聴きに行った。
深い音だけを抽出したような曲ですごく良かった。
音楽には、決して正しさがないけれど、そこに漠然とした正しさが存在するような
気がして、
それを菊池先生は選びとっているように思えた。
他の人の作品では、佐藤眞先生の作品が、流石ベテランと思わせる、
明解で完結で、そして構成力の高さ。こういう軽みのある小品を作れるのが
実力なんだと思う。

しかし、他の現代音楽の作品は、
何といったらいいのだろう…
先に、これが「現代音楽なんです。」という響きを想定していて、
そこから逸脱しない音を選んでいるような、
現代音楽の響きでしかない作品が多かったように思った。
そんなことをはしくれの俺が言うのも何だと思うけれど、
作品を作る前に、枠組みがあるというのは、本当にそれでいいのか、と考えてしまった。
さらに、現代音楽の持つ一般的には難解な響きの逆側をゆく、
分かりやすさも多分に取り込まれていた。それがまた、難解なことばかりじゃなくて、ジャズとか
ポップなものも好きなんですよ、という自己アピールから抜け出さないような、
そんな気がしてしまった。
こんなこと言ってすみません…。



そして次の日は、今年度のドゥマゴ賞を受賞した磯崎憲一郎さんの授賞式へ。
ローストビーフやらパテやらホットチョコレートやらがチラチラ見え隠れしてると言うのに
予想外にたくさんの人のスピーチが続き、手に持ったシャンパングラスが震える。
飲みたくて飲みたくて震える。(西野カナ風)

でも、磯崎さんの受賞スピーチの展開の鮮やかさに心打たれ、
北杜夫さんとの出会いの話は感慨深かった。
そして、希望を書き続けるという磯崎さんの言葉に、やる気も湧いた。
全然知り合いのいない僕に唯一お話したことのあった青山七恵さんが優しくしてくださったおかげで、
ほっと出来て、ついうっかり朝吹真理子さんともお話してしまった。
こんなにほわーんとした人から、あんな研ぎ澄まされた言葉が生まれるのか、と
驚く。
そして、青山七恵さんの新作がとても楽しみで、出版されたらすぐさま買おうと思う。


その後に喫茶ライオンで一休み。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲がお店に入ったとたんに始まる。
オーマンディ指揮フィラデルフィア響、オイストラフのヴァイオリンという、完璧すぎる
美しさにたゆたいながら
ぼんやり気味で、花園神社の酉の市前夜祭へ。
何だろう、この空間は。
毎年くる度に、その空間だけが時間から取り残されて、自分が見たこともないのに懐かしい
古き日本の姿が浮かび上がっているように見える。
それは決して華やかさだけの昔ではなく、下品で猥雑な昔で、
経験したことのない多分、1950年代とか60年代はこういう世界だったのかなァ、と思うだけで
懐かしい。

酉の市に行くと、気持ちが年の瀬へ加速してゆく。


んでもって、本日は、マイク・リー監督の「家族の庭」を見に行く。
久々の映画。

マイク・リーは即興演技ですべてを作り上げる監督なので、完全に演者の技量に映画が任されている。
しかし、それを実際にコントロールしているのは監督なわけで、その手腕が素晴らしい。
今回の映画は、最初から最後まで何も起きない。
ただ、人々が日常生活を送っていて、人生の中で一人ひとりが何らかの思いを秘めながら、
集まり、いっときを過ごす。そのいっときを切り取りながら季節は春はじまり冬に終わる。
それは決して物語になるような物語ではないのだけれど、流れてゆく時間の中に
決して映画の中で語られることのない、何らかの物語が人々の中に浮かび上がる。

原題の「Another Year」の方が本当はしっくり来ると思った。



メモのような、誰が読んでもさっぱり意味がわからない本日の日記でした。
ブログってこういうもんでしょ!

さあ、寝よう。
[PR]
by takekiygalmuto | 2011-11-27 02:11 | 日記

怒涛のライブ5つ終了。

セットリストなど。

2011/11/17(木)
『セクシー大サーカス』
【会場】SARAVAH東京
【出演者】:サンキュー手塚、イーガル、サクノキ、ヨーヨーパフォーマーNaoto、セクシーDAVINCI、to R mansion

イーガルセットリスト
壁のうた
名作映画を簡単にお伝えする組曲
語尾がイオンの歌
イオンいい歌
些細な事を大げさに歌う組曲より「鍵がない」「眠気」
即興 お題:砂漠、砂漠、みかん、東京
メケメケwith カマコ&デビfrom toRmansion

楽しかった。楽しすぎた。本当に素敵な出演者たちがみんなを尊敬し合いながらやるイベントっていうのは素晴らしい。
サンキューさんの「ありがとう」はもう泣きました。
他の出演者も最高すぎて、感激しました。


2011年11月20日(日)
『ポップの境界線vol.5』
場所:池袋 鈴ん小屋
出演者:イーガル、あやち・クローデル、SOZORO、みぎわ、天国

イーガルセットリスト
幼年
名作映画を簡単にお伝えする組曲
些細な事を大げさに歌う組曲より「鍵がない」
即興 お題:ブータン、みかん、犬
壁のうた


大好きな人たちのライブを見たいが故に企画した今回のポップの境界線。
SOZOROの吉原君の歌声には惹きこまれていくし、みぎわさんのオペラ座ののど自慢はすごすぎるし、天国は最高にパンクだし、このメンツ、またやりたいです。


2011年11月22日(火)『奇数月のダマクラカシ』
場所: 新宿LEFKADA
出演: 小心ズ/ゴトウイズミ/イーガルとロヮゾーナイフ/to R mansion

イーガルとロヮゾーナイフwith響レイ奈セットリスト

カッコいいバンド
お金持ちのラブソングwith toRmansion
ロマンティック今夜(with 響レイ奈)
ステーションラブ(with響レイ奈)
古い歌
メケメケwith カマコ&デビfrom toRmansion


この日の午後は韓流のHANI君のバックバンドできゅりあんでコンサート。
そしてその後、ロヮゾー。何だこの落差。
HANI君は本当にさわやかで素敵な人だし、大きなホールでたくさんのお客様が喜んでくれるっていうのは素晴らしい。そして、夜のロヮゾーは小さな場所で、それでもみんなが楽しんでくれる。
僕はtoRmansionの皆さんに抱えあげられて空中浮遊しながら歌うという、ヤバさ。
本当に楽しかった。toRmansionさん、いつもいつもこんなバカらしいことにつき合ってくれてありがとう!




2011年11月23日(水・祝)
『音楽会 世界最速の男クルト・ワイル!』
蜂鳥すぐる 蜂鳥あみ太 イーガル
pm 1:30 開場 pm 2:00 開演
ピアノ アニエス晶子

イーガルセットリスト

ソロモンソング
I’m a stranger here myself
人間の努力のむなしさの歌

他人の顔(WALTZ)
小さなカンタータ
秋の日
メケメケ



ワイルはポップスを歌う気持ちでは出来るわけがない。
出来るわけがないから大変。初めて歌ったワイル。
自分の力の及ばなさに悲しくなったけれど、がんばろうと思った。


そしてそんな頑張る俺は、明日は
あやちクローデルと浅草の鈴楼でお座敷シャンソンショーです!
20時から。2000円+飲み物代。
楽しいよー!
明日もワイル、やろうかな。
[PR]
by takekiygalmuto | 2011-11-27 01:42 | 日記

作品展後記。

やっとこさ、時間が少し取れるようになりました。
今月頭に買った任侠映画のDVDが全然まだ見られない。
90分という時間が取れない状況が続いてはいるんですが、
そろそろ落ち着いて自分の作品展のことを見直せる感じにはなってきた。
以下、プログラムでした。

武藤健城作品展2011」
場所・サラヴァ東京
出演者:菊池智恵子(ピアノ) 澤田大樹(ピアノ) 田中暁子(ソプラノ) 直井亮(ソプラノサックス) 早川貴(アルトサックス) 嶋田早苗(テナーサックス) 西澤遥乃(バリトンサックス)

演目:
あなたをはじめてみたときに
ピアノソナタ
ピアノソナタ第二番(新作初演)
北原白秋の詩による4つの歌曲
『赤の他人の瓜二つ』より断章「ある秋の定められた一日」(新作初演)
サクソフォンカルテット(新作初演)
冬の夜ひとりの旅人が

まずは作家の磯碕健一郎さんとプレトーク。
僕はさっぱりうまく話が出来ず、磯崎さんに助けていただく。
本当に素敵な人です。


「あなたをはじめてみたときに」は僕の作品の中では演奏回数の多いものなので
年間2、3回はやってもらえている。それでもなかなか自分で聴く機会は無いもので
久しぶりに聴くと、これはこれで新鮮で、そして自分の作品にも関わらず安心感があった。

「ピアノソナタ」は、今回の作品展で第二番を初演したということで、もうもはや「ピアノソナタ第1番」と呼ぶことになった。この作品は30分という長さのソナタなので演奏する方も聞く方も大変な苦行なわけで、僕は自分の作品を聴き通すことが中々苦しい。
それでもシューベルト的な耐えるソナタが出来ているのかなァ、と思いつつ、僕にとっての分岐点になった作品だと改めて思った。

『赤の他人の瓜二つ』より断章「ある秋の定められた一日」は、今回初演。磯崎健一郎さんの小説のひと段落だけを歌曲にした。言葉を紡ぐためだけにある歌曲にしようと思ったので、構成というものはあまり存在しない。ただ、ひとつのパッセージだけは時々顔を出す。
磯崎さんが喜んでくれて良かったです。
また「赤の他人の瓜二つ」からひと段落を歌曲にしてみたいと思う。ゆくゆくは連作になれば…。

「Saxhopne Quartet」も新曲でとにかくサックス4人の縦の線がぴったり合わなければぐちゃぐちゃになってしまう曲。同じリズムが繰り返し繰り返し現れる。
何か緊張感があって楽しかった。ロックな曲でした。

「北原白秋の詩による4つの歌曲」は僕が18歳のころに書いた曲でこんなに優しい雰囲気の曲を書いていたことが懐かしかった。

「ピアノソナタ第二番」は、小さなソナタを書こうと思っていたにも関わらず、やはり25分程度の長さに。いや、30分くらいあるのかな。
とにかく1楽章が長い。20分は超える。そのあとに1分半の間奏曲があり、第二楽章は6分程度。
構成はソナタとしては破たんしているけれど、1楽章はソナタ形式で2楽章は変形のトリオということでソナタの許容範囲なんではないかと勝手に思っている。

「冬の夜ひとりの旅人が」
これも再演。僕の中では自分の代表曲の一つなのだろうと思っている。



さあて、怒涛のライブ後記はまた時間があったら書きます。
[PR]
by takekiygalmuto | 2011-11-25 15:01 | 日記

11月のライブ

本日より怒涛のライブラッシュです。
ちなみに、今夜はキャバレーにも19時半からアナベルとちょいと出ております。
んふふ。
そしてサラヴァ東京にも出てるわけです。

2011/11/17(木)
『セクシー大サーカス』
18:30 OPEN 19:00 START
【会場】SARAVAH東京
【料金】Adv. 2.000円(+1drink order) Door. 2.500円(+1drink order)
【出演者】:サンキュー手塚、イーガル、サクノキ、ヨーヨーパフォーマーNaoto、セクシーDAVINCI、to R mansion



2011年11月20日(日)
『ポップの境界線vol.5』
場所:池袋 鈴ん小屋
18:30 open
19:00 start
2500円(1D込)
出演者:イーガル、あやち・クローデル、SOZORO、みぎわ、天国




2011年11月22日(火)『奇数月のダマクラカシ』
open19:00 / start19:30
場所: 新宿LEFKADA
料金: 予約 �0+1drink  当日 �0+1drink
出演: 小心ズ/ゴトウイズミ/イーガルとロヮゾーナイフ/to R mansion




2011年11月23日(水・祝)
『音楽会 世界最速の男クルト・ワイル!』
蜂鳥すぐる 蜂鳥あみ太 イーガル
pm 1:30 開場 pm 2:00 開演
1ドリンク付 ¥3,500
ピアノ アニエス晶子
[PR]
by takekiygalmuto | 2011-11-17 13:43 | 日記
久しぶりに僕の現代音楽だけのコンサートを開催します。
ぜひ来てくださいな~。
本日、全体のリハーサルが終了。
なかなか具合よく仕上がってきました。
そして、作家の磯崎憲一郎さんと当日、もしかしたらプレトークをするかもです。
18:30頃からの予定です。
みんなちょっと早めに来てねっ!

2011年11月13日(日)
「武藤健城作品展2011」
18:00 オープン
19:00 スタート
前売:2500円 当日:3000円(共にドリンク別)
場所・サラヴァ東京
出演者:
菊池智恵子(ピアノ)
澤田大樹(ピアノ)
田中暁子(ソプラノ)
直井亮(ソプラノサックス)
早川貴(アルトサックス)
嶋田早苗(テナーサックス)
西澤遥乃(バリトンサックス)

演目:
あなたをはじめてみたときに
ピアノソナタ
ピアノソナタ第二番(新作初演)
北原白秋の詩による4つの歌曲
『赤の他人の瓜二つ』より断章「ある秋の定められた一日」(新作初演)
サクソフォンカルテット(新作初演)
冬の夜ひとりの旅人が(サクソフォン四重奏とピアノのための)

ピアニスト、歌手として活躍するイーガルの本職、現代音楽作曲家としての作品展。旧作から初演となる新作まで怒涛のコンサート。演奏者には武藤健城作品の初演を数多く重ねている菊池智恵子、早川貴らを迎え、作家磯崎憲一郎の許可を得て作曲された歌曲、ピアノソナタ第二番などを初披露する。
[PR]
by takekiygalmuto | 2011-11-11 22:12 | 日記

買う本と借りる本

僕の部屋には、いや家には本が文字通り山積みなのだけれど、
これは先の震災の際、本棚一つが完全に崩壊して、
さらにもう一つ亀裂が入っているために使用できなくなった為である。
新しい本棚を買えよ、という声も自分の中で上がっているけれど、
なかなか、面倒くさがりな僕はついつい先延ばしにしてきて、
今ではもうどうしたらいいのか分からなくなってしまった。

そして、本棚不足にも関わらず、本だけは相変わらず増えていく。
なるべく買わないように心がけているのだけれど、
どうしても本が増えていく。

そんなわけで昔から使ってはいた図書館を頻繁に使うようになった。
何となく読んでみたいな、と思う本は借りる。
これはいい本に違いないと思うものは買う。
というルールを自分に作ってある。
しかし、このルールが全く意味がないことに気付いてしまった。
なぜならば、読んだことのない本に対して
「これはいい本だから買う」という結果論からしか導きだせない前提を置いているからで、
そりゃもう、つまり、自分の勘だけで、買う本、借りる本を決めているだけのことである。

何か変な盛り上がりをみせて、林真理子は本当はいい作家なんじゃないか、
などと思ったとしても、決して買わない。借りるに決まっている。
そんなときには、自分ルールが大いに役立つ。
大して意味もなさそうな本は借りて読むわけだけれど、
一番厄介なのは、全く読んだこともない作家なのに、何か気になる。この人、絶対いいはず。
とか、自分の中で、根拠のない確信がある場合で、
これは借りるのか買うのか迷う。
根拠がないから結論も出ない。
とりあえず、買ってみちゃう。
そして、大体そんなことばっかりなので、家に本は増えていくわけである。

ただ、最近、買う本と借りる本のことを考えていたら、
どうも、自分でお金を出して買った本というのは
借りる本よりも格段に愛着があって、大切に言葉を読んでいることに気が付いた。
だから、いい本だ、と僕が思えるものは、買って読みたいわけだ。

そんなこんなで、
今日も家に本が増えた。


上林暁という作家を全く読んだことがないけれど、
いい作家に違いないと思って買ったのです。
[PR]
by takekiygalmuto | 2011-11-08 19:27 | 日記

京都、岐阜、名古屋

楽しかったです、京都。
はじめての、アバンギルド。
本当に無理を言って組んでもらったイベントで
あやちクローデルと俺、さらにはザッハトルテの素晴らしきアコーディオン奏者都丸さんに
偶然にも関西にいたイタリア人サキソフォニスト、ジャンニ。
当日合わせのぶっつけ本番にも関わらず、ものすごいエキサイティングで素敵なライブになりました。
本当にありがとうございました。
またやりたいな、アバンギルド!
都丸さんのアコーディオンすごかった。
ジャンニのサックスもすごかった。
あやちの歌も良かった。
音楽は戦いなんだと、僕は思っております。

次の日はあやちと俺は朝から奈良へ。
完全に観光です。

車をかっ飛ばして
浄瑠璃寺へ。

静謐な空気の流れる場所。
浄土式庭園が完全な形で残っている唯一の寺。
一体何度目なんだろうと思うほど行っているけれど、
いつでもその静けさと張りつめた空気に姿勢を正される。

そこから、さらに車をかっ飛ばして
長谷寺へ。

デカい。とてもデカい長谷観音。
そこへつながる回廊も美しくて、しばしうっとり。

さらに室生寺へ。
ここの仏像はイケメン揃いで大変です。

詳しく書くとどれもこれもたくさん思ったことはあるんだけれど、
その日は一日観光に明け暮れて、夜は岐阜へ。

ギター田宮くんのうちに泊まる。
東京からレイ奈ちゃんと秀雪も来たのでみんなで泊まる。

岐阜は、左岸という喫茶店で午後の日差しにたゆたいながらのライブ。
もう何だか、素敵すぎる場所で、ドキドキしてしまう。

僕のセットリストは

壁のうた
愛しかないとき
語尾がイオンの歌
名作映画ダイジェスト(ニューシネマパラダイス、ゴッドファーザー、ジブリ)
即興 お題:自転車、ピアノ、シフォンケーキ
即興 お題:女 猫 両方とも裏切る
幼年


さてさて。楽しくて仕方なかったけれど、そこから名古屋へ移動。
夜は、今池のつるのりでライブ。
もうね、ここに来ると、ホーム感がハンパ無い。
安心感があります。何でだろう。
昼間の、しっかりやろう、という緊張感とは違う、和やかすぎるライブ。
言うなればグダグダ。
それでも楽しいんです、つるのり。

僕のセットリストは

壁のうた
夢破れし並木道
語尾がイオンの歌
イオンいい歌
些細な不幸を大げさに歌う組曲から「鍵がない」「眠気」
名作映画ダイジェスト(ニューシネマパラダイス、ゴッドファーザー、ジブリ)
マイファニーバレンタイン
小さな空

でした。

本当に左岸のライブもつるのりのライブも楽しかった。
そして、全然別の楽しさで
やっぱりライブはライブじゃなきゃ味わえない面白みがあるんだなー、と
再確認した。
素敵な二日間でした!


さてさて、次の日には
みんなで車で郡上八幡へ。
水の美しい静かな町。
さらには鍾乳洞へ。

もう、4日間が、ライブ、観光、ライブ、観光という、
うっかり楽しい旅行になってしまいましたが、
また行きたいな!
みんなで行きたいな!
[PR]
by takekiygalmuto | 2011-11-05 00:06 | 日記