作曲家/ピアニスト 武藤健城(イーガル)の公演情報などなど日々の白昼夢。


by takekiygalmuto

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家族の肖像

何だかブログ更新してないなぁ、とは思っていたんですが、
きっと忙しいから自分が思っているよりも最後のブログから日にちが経ってないと過信しておりましたすみません。
10日以上経ってましたね。


ということで、恒例の告知です。

2017年3月25日土曜日

Mar.25,2017

四谷三丁目 綜合藝術茶房喫茶茶会記

『闇夜の音楽綺譚』

19:00開場/19:30開演

3,000円(ドリンク代込み)

※入れ替えなし休憩ありの2ステージ構成です

あやちクローデル / うた

イーガル / ピアノ


何だかでかいですね、あやちのHPからコピペしたらでかくなりました。

ということで、今夜ですよ、真面目なあやちイーガルがお向かえいたしますので

気が向いたらきてください。気が向かなくても来てください。



さらに!


野佐怜奈がブルーヴァレンタインズ
「バイバイベイビーサヨナラ/お稽古暮らし」

release!! 2017年422日(土)


野佐怜奈がブルーヴァレンタインズ、ニューシングルがアナログレコード版でリリースされます。
僕はA面シングルの作詞作曲と演奏ちょろっとしてます。ワクワクだね。
ノリノリだけど切ないアッパー恋愛ソングになっております。



先週は、幹丸これりさん、若林圭子さん、そしてあやちイーガルの3マン、うつしおみwithイーガルで新体操の人たちの前でパフォーマンス、ケンケンさんの伴奏でソウルキッチン出演などなどなどなど、非常に忙しい週末を過ごしておりました。


そして何だか結構な頻度で最近映画館に行っているんですが、

新しいものでは、「ソードアートオンライン」劇場版、「ラ・ラ・ランド」「モアナと伝説の海」

デジタルリマスター版でヴィスコンティの「家族の肖像」を見ました。

この1ヶ月ちょっとで4本も映画館に行っているだなんてすごいね。


「ソードアートオンライン」通称SAO、だから竿、は、僕の大好きな仮想現実と現実世界のミクスチャーなSF的要素の強いアニメなのですが、テレビ版が大好きで映画もとても楽しかったです。

「ラ・ラ・ランド」は僕的にはちょっと期待はずれな雰囲気でした。冒頭の渋滞してる車の列でのミュージカル感大好きなんですが、それ以降はふむふむ、という雰囲気でした。

大体、ガチのドジャズフリークでピアニストの設定の主人公の男が弾くオリジナル曲がジャズではなくて40年代ミュージカル風の曲だったり、部屋のポスターがドジャズ好きではないような、そんな感じとか違和感が。

ちなみにドジャズとは、フュージョンとかではなくスタンダードジャズのいかにも古いジャズみたいなのを古いジャズみたいに演奏することを言います。はい。

そしてなんてったって「モアナと伝説の海」ですよ。

毎年ね、ディズニーのアニメは社会との接点として観てるわけですが、モアナやべぇぇぇ。

監督自ら公言しているように、「マッドマックス怒りのデスロード」へのオマージュが散りばめられております。

そうですよ、あのマッドマックスですよ。砂漠地帯で血みどろの鬼のような戦いが繰り広げられるあの名作。そのオマージュってどゆことよ。ディズニーがマッドマックス。

狂おしい。

全体的には平和ではあるんですが、ところどころかなりのバトルが繰り広げられます。

そしてめっちゃ怖い見た目の敵と戦ったりします。

久々にいいディズニーアニメ観ました。

狂おしい。

モアナ最強。


そして、ヴィスコンティの「家族の肖像」ですが、

これはイーガルが選ぶ名作洋画ベスト10、不動の1位を守り続ける大好きな映画なんです。

ちなみにですが他の9本は何かというと、ちょっと全然思い出せないんですけど、


1位 家族の肖像 ルキノ・ヴィスコンティ

2位 山猫 ルキノ・ヴィスコンティ

3位 インランド・エンパイア デヴィッド・リンチ

4位 家路 マノエル・ド・オリヴェイラ

5位 ゴスフォード・パーク ロバート・アルトマン

6位 ラテンアメリカ 光と影の詩 フェルナンド・E・ソラナス

7位 フィッツカラルド ヴェルナー・ヘルツォーク

8位 ピアノ・レッスン ジェーン・カンピオン

9位 ブロードウェイと銃弾 ウッディ・アレン

10位 シティ・オブ・ゴッド フェルナンド・メイレレス

11位 クーリンチェ少年殺人事件 エドワード・ヤン


みたいな雰囲気で以前どこかに書かせていただいたような気がしますが、何だか古い映画が入ってないし、11本あるし、多分間違ってますね。多分、7位くらいまでは合ってます。好きな映画って思い出そうとするとなかなか思い出せないのね、何で。

まぁいいや、ということでデジタルリマスターされた「家族の肖像」を岩波ホールで観て参りました。

相変わらずの日本語字幕の誤訳の多さに少し残念な気持ちにはなるんですが、圧倒的に素敵でした。

舞台はイタリアですね。

お金持ちの教授がアパートメントに住んでいて、そこに何だか意味の分からないガサツな新興成金らしき女性が来ます。

そして、自分の子供と子供の取り巻き、さらには自分の愛人の若い男を連れてきて、教授の持っている上の部屋を貸してくれ、と言うわけです。

教授はインテリで、そして場を壊す、ということを大変嫌がる人です。やってきた四人組はと言えば、これはもう場を壊すどころの騒ぎではなく、どーしたって迷惑な人たちなんですが、なんやかんやで上に住むことになるんですね。

この下品な女性をシルビーナ・マンガーノが演じ、彼女の愛人役をヘルムート・バーガーが演じております。

ふたりとも下品な役をしているのにそこにある気品と人を惹きつける魅力、何故か嫌な人たちなのに愛情を持った目で観られてしまうのです。


この映画で描かれるもの、それは、

教養の差、文化度の差、知識の差、階級の差、

それらを差別的な目ではなく、明らかな人間の差として真正面に捉えた上で、それでも人は人を愛せるのか、そして家族として迎え入れることができるのか、というようなことだと僕は思っています。

人はそれぞれ違う、優劣があって当然だと思います。

人は平等だと子供に教えることは何か真実から目をそむけていることのように思えてなりません。

別に金子みすゞが好きではないんですが

「みんなちがって、みんないい」

的な。


いや、違うな。半分は同意します。

みんなちがって、は同意しますが、みんないい、は、他にも言い換えられるように思います。


みんなちがって、みんなだめ。

みんなちがって、ひとりいい。

みんなちがって、俺以外いい。


とか何だとか、色々あるとは思うんですが、

とにかく、生まれた環境が違えば、育った環境が違えば、自ずと違う個性の人間が育つわけですね。

そのバックグラウンドを考慮せずに、みな平等、というのはなかなか難しいと思います。

もちろん、法的な平等性の話をしているわけではなくて、人間としての平等性のことです。ルソーの人間不平等起源論の話じゃありません。

「家族の肖像」は、そういう明らかな差異のある環境で育った異分子同士が、異分子のまま、

お互いを尊重しようと足掻く映画です。

成功しているのかしていないのか、分からないけれど、彼らは自分たちの差を認識しつつ愛そうとします。そして、人間の持って生まれた差異というものを

真っ向から捉えています。

そういう視線、本当に美しいと思います。

ということで僕はこの映画が大好きなわけです。



さてさて、次のブログは好きな日本映画のことを書こうかなとか何とか思っていて、きっと何も思い出せないから、

これから思い出す作業に入ります。瞑想。





あ。

ちなみに、最近、人狼ゲームというものを覚えました。こないだ朝までやってしまいました。

人数が何人もいないと出来ないんですが、めちゃくちゃ楽しい。

うん、またやりたいな。

お前、人狼だろ!  って言いたい!







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by takekiygalmuto | 2017-03-25 15:24 | 日記

逆わらしべイーガル

おはようございます。ええ、業界風の挨拶ですね、知ってます、今はもう夜。
先週は2回ブログを更新すると思ってもない意気込みを発揮しましたが、もちろん更新は1回だけでしたね。
そんなことは想定内ですね、もう皆さん分かってきたと思います、良かった。

さて、告知です。
今週は土曜日に素晴らしいライブをするのです。先に言っておきます、素晴らしいです。

2017年3月18日土曜日
『シャンソン、タンゴ、飛び道具』
東中野 ALT speaker
19:00開場/19:30開演
出演: 若林圭子、幹丸これり、あやちクローデル、イーガル
2500円+ドリンク代

※とても美味しいお酒が飲める、
グランドピアノのある素敵なお店です!

20:00スタートと一部告知してしまいましたが、19:30スタートでした。

ということで、シャンソン、タンゴ、何だか分からないジャンルの曲など、僕は弾きまくります。
来てね。


わらしべ長者って昔話がありますよね。
ワラを持っていて交換していくうちにお金持ちになる話。
僕はね、今日は転がるように散財していったんです、逆わらしべイーガルの物語をどうぞ。

ということで、今日ですよ、今日。
9時~17時まで上下水道の工事の為、うちの水が出ないんですって。
全くなんてこったい!
そんなわけで当て所もなく僕は家を出たわけです。
モーニングを食べて、そこでかかっていた内田光子のモーツァルトのピアノソナタが本当に素敵で
うっとりしつつ、こりゃあいかんと朝からリハーサルに行きました。まぁすぐに終わるリハだったので
終わってから今度はどこにでもあるチェーン店で珈琲を飲みながら本を読んでいたわけです。
菅浩江さんの「永遠の森 博物館惑星」。再読です。
地球の衛星軌道上に浮かぶ全地球の芸術や植物を収集保存を目的とした博物館のお話なんですが、
まぁつまりSFです。
これがもう作者の数多の芸術への関心の深さがにじみ出るような素晴らしい短編集で
読むたびに美しさを共有しているわけです。
さて、本日もうっとり日がな一日、本を読んで過ごせるかと思っていたら罠。
206ページ目に罠が!


急に展覧会を見たくなった。やっているものなら何でもいい。すぐに浴びられる美の飛沫が欲しい。美和子のように気楽な立場でそれを享け、単純に喜びたい。いっそのこと今日一日はサボってやろうか…。
菅浩江「抱擁」より


ああ、僕は本を閉じてしまった!
急に展覧会に行きたくなった。何ということでしょう、SFという非現実の局地にあるような小説が
こんなにも大胆にわたくしの私生活にコミットしてくるだなんて。
しばし抗ってみたものの小説の内容も頭に入らず、負けも悟らず、最先端機器スマホなるもので美術館情報をチェキラベイベ。
オーイェア、三菱一号美術館で『オルセーのナビ派展』をやっているではないですかどうですかこれ。

ナビ派は何かというと、セザンヌが切り開いた印象派と、そのあとにズドンとやってくるフォービズムやキュビズム、抽象画への道筋の中に慎ましやかに存在する具象から抽象絵画への橋渡しをしたような、何とも言い難い、チャレンジングな画家たちのことでして、あまり見る機会は無いわけです。
あぁ、ナビ派ね、ふーん。とかも言えないくらいに見る機会もあまりなく、代表的な画家と言ってもボナール、ドニ、ナンソン。僕にとっては、へー、何にも思い浮かばないや、といった具合です。

すぐに浴びられる美の飛沫…。
これはナビ派なんじゃ。ナビ派はなんてったって預言者の意味で、この何にも無関係な本日の出来事を
勝手に運命づけるにはぴったしだな!と意気込んでしまったのです。


到着。
チケット購入。
準備オッケー。
はい、スタート。

僕にとって美術展というのは最初の何点かを見て、そして見方を考えて、もう一度見て、僕の見るスタンスを形づくるところから始まります。
そこで時間を取られるわけですが、そこから先は何に焦点をしぼればいいか、僕自身に迷いが無く見ることができるのでこれはかかせない儀式なわけで、だから今日もそれをして、あー、そんな感じか、平面の構図、んん、簡潔な線、いやいや、色彩…、リズム感、ぇと、何だかな、全然わかんないこれ何。
やべぇ!
さっぱりわかんねぇ!!!

何ていうかすごいごちゃ混ぜ感なんです。
リンゴの静物画からスタートするんですが、確かにセザンヌ的なタッチが見受けられるし、でも待って、こっちの絵は何かもはや抽象画になってんじゃねーかよ、どこだよ川!どこに川があんだよ、これか、この青いやつか。
おいおい、見方が定まらない。

こんな不安な気持ちを抱えながら進んでいく僕。
その中で最初に衝撃を受けたのがモーリス・ドニの「テラスの陽光」。
殆どオレンジ色に塗り込められた小さなキャンバスの中にどうも人らしき形が浮かび上がっている。
なんだろう、これ。具象と抽象の狭間にかろうじて立っているような危うい雰囲気。
何だか目が離せなくなってきた。
ちょっと待てよ、とさっきの川の絵を見に帰る。ポール・セリュジエの「タリスマン(護符)、愛の森を流れるアヴェン川」。
あぁ、極端に色彩だけを抽出した、何というか、対象そのものを見たときに感じた心の風景を、現実の風景に重ね合わせて折り合いをつけたような、そんなやつだナビ派。

気がついたらのめり込んでいました。
もちろん画家によって作風はまちまちで好みは色々あるけれど、基本的には伝統的な絵画の体裁を持ちつつ、そこに何か自分たちの心象風景を重ね合わせているのだ、と僕は感じました。
ルネサンス期の宗教画や日本の浮世絵、セザンヌにゴーギャン、色々な影響の上に模索を続けながら描き続けた彼ら。
息も絶え絶え、休み休み、じっくり見てまいりました。

どこかで見たことのあるような懐かしい暗さのフェリックス・ヴァロットンの「ボール」。
その中に自分が入ってしまったかのような気持ちになるエドゥアール・ヴュイヤールの「公園」シリーズ。
そして最後に待っていたのはモーリス・ドニの「プシュケの物語」という連作。
ルドン的というか、淡い色合いで描かれる神話は美しくいびつで、大変好みでした。

やっと終わった。フルマラソン並の精神疲労。美術館ってほんとに体に悪い。

さて、ちょっと絵葉書でも買って帰るかな。もしかしたら図録も買おうかな。
そんな気持ちでミュージアムショップに寄りますよね、展覧会の帰りって。
思考停止っていうのかな、こういうの。何だか財布の紐が緩むよね。

で、ミュージアムショップがですよ、


ちょっと待て。

絵葉書やばっ!!!!!!


何と絵葉書が絵画と絵画の塗り絵セット!
どゆこと!?
塗り絵ってどゆこと!?
こんなに抽象化された風景画とその塗り絵…。
手に取っちゃうよね、間違いない。

そんな調子だから、図録も買うよね、間違いない。

壁を見たら複製画がかざってあるよね。ああ、これ欲しいな、と思ったけど絵葉書と塗り絵セットになかったやつだよね。
うん、買うよね。



ということで、買ってしまいました、モーリス・ドニ「磔刑像への奉納」の複製画。

画像とか張り方分からないから気になったら調べてね。



閑話休題。

玄関入ったところにかけてみました。客人を迎えるにあたってなんてふさわしくない絵なんでしょう。
ちなみにその前にはそこにはベルナール・ビュッフェの静物画が、さらにその前には中世の人物画がかかっていて、
結局どれもそんなに客人を迎えるような絵じゃなかったので別にいいんですけど。


あーあ、上下水道工事の為に、ちょっとお出かけのつもりが、つもりつもって散財三昧。
お金がない僕です。18日のライブに来てください。キラッ







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by takekiygalmuto | 2017-03-14 19:38 | 日記

楽しいことばかり。

さて、こないだ書いたブログから2週間経ってしまいましたね、週1回の更新は全然果たせない雰囲気が満ち満ちてまいりました。

今回の告知です。
何と、今週はライブがないだと!?
こんなときもあるものです。
そんなあなたに朗報。真面目すぎるイーガルを見るにはこんなに素晴らしい機会はない、という
ライブをご用意しております。
是非来てね。

2017年3月18日土曜日
『シャンソン、タンゴ、飛び道具』
東中野 ALT speaker
19:00開場/19:30開演
出演: 若林圭子、幹丸これり、あやちクローデル、イーガル
2500円+ドリンク代

伝説のシャンソン歌手に、タンゴの新鋭、
そして大体飛び道具みたいなジャンル不明の3人の歌合戦。
春を呼ぶ儀式のような一夜をご堪能ください。

※とても美味しいお酒が飲める、
グランドピアノのある素敵なお店です!

20:00スタートと一部告知してしまいましたが、19:30スタートでした。




さてさて、先週は金曜日から日曜日まで楽しくて仕方なかったです。
浜離宮ホールでは、松原健之さんのコンサートの前座をさせていただきました.
本当に素敵な歌声と人柄でした。今度、ご飯連れて行ってもらお。


東京ガーデンパレスホテルでの朗読ミュージカルはとても楽しかったし、よい作品に関われたことが嬉しかったです。
今回は終演後、石渡真修君や古谷大和君や他の出演者の人たちともたくさん話す機会があって、
勉強になることもたくさんありました。本当にタイムリーの役者さんたちはいい人ばかりで、仕事をしてても気持ちいいです。

浅草HUBでの音彩は司会をしました。出演者さんたちがみんなめちゃめちゃかっこいい音楽をしていて、音楽は素敵だ、と改めて思いました。


でね。
僕は子供の頃から、それはもう三大◯◯を作っているわけです。

三大ゆたかと言えば
尾崎豊、江夏豊、夏木ゆたかですし
三大吉田と言えば、
吉田松蔭、吉田戦車、吉田沙保里ですし
三大リンゴと言えば、
リンゴ・スター、椎名林檎、ハイヒールリンゴですし
三大アップルと言えば、
apple社、フィオナ・アップル、ハイヒールリンゴですし

これはもう一般論と言っても過言ではないわけですね、はいそうですね。

ところで、前のブログで書きましたが僕が作曲家として聞かれる三大質問があるのです。
今日はまくらが短くて本題に入れました。何て素晴らしいことなんでしょう。
どうせ脱線するのは目に見えておりますが、頑張りましょう。
僕じゃなくて、読む皆さんが頑張りましょう。

でーん。
これです。
「一番好きな曲ってなんですか?」
「作曲ってどっから発想を得ているんですか?」
「作曲するときはピアノを使うんですか?」

大体、何か表現の仕事をしていると好きなものを聞かれることって結構あります。
そんなときには「オフィシャル」な答えを用意していたりします。
何というか、こう答えるべき、と求められているように推測され得る答え、というのでしょうか。
雑誌のインタビューだったりするときに、
好きな本を聞かれて、オルテガ・イ・ガセットの「大衆の反逆」だとか、1920年代から40年代のフランスヌーボーロマン、特にナタリー・サロートですね、とか答えたり、ラブクラフト全集ですね、とか、ブルーノ・シュルツですね、とか、何かそういう誰得?みたいな答えは求められていないわけで、ちょっと譲歩したけどここならいける!みたいな落とし所があるのです。
例えば、ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟とか、プルーストとか、漠然と幸田文さんです、とか、聖書です、とか言ったりしてます。
でもブログだからね。好き勝手書きたいと思います。

ってことで、いくぜ。

「一番好きな曲ってなんですか?」
いやー、めちゃくちゃ難しい。このジャンルだったらこれ、みたいなのが少しはあるんですが、
やっぱりどれもこれも好きだから、何だか答えが散漫になってしまいます。
ポップスならば、
殿堂入りのケイト・ブッシュを除いて、
バーシア、ジャネット・ジャクソン、ニナ・シモンが三大歌姫です。
意外と普通。エイミー・ワインハウスも好きです。

クラシックならば、編成によって色々ですが、
ピアノ曲ならば、ブラームスのop.118の6つの小品、ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲と6つのバガテル、ベルクのソナタが好きです。
室内楽ならば、バルトークの弦楽四重奏全曲、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲。
弦楽独奏曲ならば、イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ、コダーイの無伴奏チェロソナタ、ブリテンの無伴奏チェロ組曲。
オーケストラならば、レスピーギのローマ三部作、マーラーの交響曲第9番、ベートーヴェンの交響曲第7番、ブルックナー全曲、ベルクのヴァイオリン協奏曲、シェーンベルクのピアノ協奏曲、エルガーのチェロ協奏曲。
歌曲ならシューベルトの冬の旅、オペラならブリテンの諸作品、R・シュトラウスの「サロメ」「ナクソス島のアリアドネ」、ワーグナーの「パルジファル」、グノー何かも好きです。
やだ、真面目。そして、取り留めもない。
ということで、とにかく、こんな質問には答えは窮する、ということですはい。


「作曲ってどっから発想を得ているんですか?」

得ません!
力技でひねり出します。
ごく稀にふってくる、というか、降りてくるようなこともありますが、
大体頑張ってます。

作曲家のコープランドが書いた「What to listen for in music」という音楽を聴く人の為の本があるのですが、これが残念ながら日本語訳がえらく古いものがあるばかりで新しい日本語訳で本出ないかな、と思っていたり、何なら僕、訳すから誰か出版しやがれ、と思うのですが、
その中で「一般の人たちは作曲家が自分自身の作品のことを理解していると思いがちだが必ずしもそのようなことはない」というようなことを書いています。
本当に、僕たちは全く自分の作品を理解していないのです。
力技でひねり出していようと降ってきたものであろうと、完成した瞬間にプロセスや自分の中の作曲の整合性とか正しさとかは意味を無くして、ただ作品が存在することになります。
終止線を引いたところで作品がこの世の中に存在しはじめて、もう自分のものではなくなるような感じがします。
なので、どういう意図で書かれたのですか、と聞かれても、何となくは答えられるのですが、
音楽は音楽それ自体でしかないので、
例え、僕が、ここは悲しみを、ここは喜びを表現しています、と言っても何も言っていないことと同義です。聴いた人が思ったことがその人にとって(例え錯覚であったとしても)本物であるし、僕が自分の音楽に思うことも同じように本物であると同時に偽物であるのです。シュレディンガー!量子論!
やっぱり、脱線しましたね。


「作曲するときはピアノを使うんですか?」

これまた難しいのですが、場合によります。
基本的に歌曲はピアノを使って書いています。歌いながら書いてます。
ピアノ曲は基本ベースだけピアノでラフスケッチを作って、後は机に向かって譜面を書くだけです。
オーケストラはメモ程度の断片をピアノで作って、後は計算をしたり図を書いたりして、
机に向かって書いております。
だってよー、考えてもみなさいよ、オーケストラなんてたくさん人がいるわけですよ、わたくしの10本の指で弾けるものなら別にピアノ曲で良いじゃないですか。
10本の指では弾けないたくさんの音とたくさんの音色を合わせるオーケストラは、これはもう頭の上に、ぽんっ、とオーケストラのイメージをのっけて、そこから流れてくる音を探す、そんな作業です。



てなことで、今回も真面目ですね、僕は。
さて、今度は何を書こうかな、やっぱり本の話になってしまいそうですが、
今週はもう1回くらいブログ更新できたらと思います。
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by takekiygalmuto | 2017-03-06 10:54 | 日記