最近気になる絵。
2009年 12月 16日
最近、杉本章子さんの『東京新大橋雨中図』という小説を読んだんですが、
もうね、この人、時代考証というか、下調べがあまりにも凄まじくて、
しかもその知識を小説の中でそのまま使うというよりは、
小説の中の時代に自分の身をおいて、その中で自然に書いているという感じ。
この『東京新大橋雨中図』も幕末から明治を生きた絵師、小林清親を主人公にした
小説なんだけど、これがね、ヤバいくらい面白かった。
こんなに生き生きとした登場人物たちが動き回る明治初期に
何か胸躍る気持ちでした。
で、この小林清親と言えば、明治時代に光線画と呼ばれる絵で人気を博した絵師。
同時代には浮世絵師、月岡芳年がいて、ちょいちょい小説の中にも出てくる。
芳年は未だに人気の衰えない画家だけれども、その同時代を生きた清親が
気になって仕方がない。
彼の代表作の一つ「東京名所図」があんまりにも美しいので、
どこかで小林清親展とかやってくれるといいなーぁ、と密かに思い始めた。
これが、小説の題名にもなっている『東京新大橋雨中図』。
文明開化の波が押し寄せてきた明治初頭。人々が江戸時代とのあまりの変容ぶりに戸惑う中、
江戸時代に思いを馳せながら、必死に生きていこうとする姿が見える気がする。
しかし、この光線画も次第に人気の衰えを見せはじめ、清親ポンチという漫画を書いたりしていた。
本人にとってそれが良い方向だったのかどうか…、ある種、大衆文化の中での芸術を体言した
清親の光線画。
売れなくなった後で、大衆に迎合するような方向に進んでいったことが、現在、あまり知られていない
原因なのかもしれない。
それでも、清親の光線画。美しいの。
ほら。
何だかどの絵を見ても正面を向いた人よりも、後姿が多い。
しかも傘で後姿すら隠れている。
絵の奥の方へと、時代を巻き戻すように進む人々の姿。
文明開化と江戸時代への郷愁が入り混じったようで、他の光線画もすごく素敵。
本物を見てみたいなー。
クリスマスプレゼントに欲しいなー、清親!って、そんなの無理だけど。笑
しかも調べてみてもあまり画集が無い。
どこかの美術館が持ってるのかな、コレクション。
調べてみよう!
もうね、この人、時代考証というか、下調べがあまりにも凄まじくて、
しかもその知識を小説の中でそのまま使うというよりは、
小説の中の時代に自分の身をおいて、その中で自然に書いているという感じ。
この『東京新大橋雨中図』も幕末から明治を生きた絵師、小林清親を主人公にした
小説なんだけど、これがね、ヤバいくらい面白かった。
こんなに生き生きとした登場人物たちが動き回る明治初期に
何か胸躍る気持ちでした。
で、この小林清親と言えば、明治時代に光線画と呼ばれる絵で人気を博した絵師。
同時代には浮世絵師、月岡芳年がいて、ちょいちょい小説の中にも出てくる。
芳年は未だに人気の衰えない画家だけれども、その同時代を生きた清親が
気になって仕方がない。
彼の代表作の一つ「東京名所図」があんまりにも美しいので、
どこかで小林清親展とかやってくれるといいなーぁ、と密かに思い始めた。
これが、小説の題名にもなっている『東京新大橋雨中図』。
文明開化の波が押し寄せてきた明治初頭。人々が江戸時代とのあまりの変容ぶりに戸惑う中、
江戸時代に思いを馳せながら、必死に生きていこうとする姿が見える気がする。
しかし、この光線画も次第に人気の衰えを見せはじめ、清親ポンチという漫画を書いたりしていた。
本人にとってそれが良い方向だったのかどうか…、ある種、大衆文化の中での芸術を体言した
清親の光線画。
売れなくなった後で、大衆に迎合するような方向に進んでいったことが、現在、あまり知られていない
原因なのかもしれない。
それでも、清親の光線画。美しいの。
ほら。
何だかどの絵を見ても正面を向いた人よりも、後姿が多い。
しかも傘で後姿すら隠れている。
絵の奥の方へと、時代を巻き戻すように進む人々の姿。
文明開化と江戸時代への郷愁が入り混じったようで、他の光線画もすごく素敵。
本物を見てみたいなー。
クリスマスプレゼントに欲しいなー、清親!って、そんなの無理だけど。笑
しかも調べてみてもあまり画集が無い。
どこかの美術館が持ってるのかな、コレクション。
調べてみよう!
by takekiygalmuto
| 2009-12-16 01:55
| 日記