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作曲家/ピアニスト 武藤健城(イーガル)の公演情報などなど日々の白昼夢。


by takekiygalmuto

14日室内楽、20日バレエ、両方無料

明日土曜日と来週の金曜日、
僕の現代音楽、新作の初演があります。
詳細は以下、な感じなんだけど、
両方無料です~。お暇だったらいらしてください。
ただし、無料とは言っても満席になる可能性があるので
もしいらしてくださる場合には、連絡を貰えるとうれしいです☆
メールでもコメントでもツイッターでも、何でも大丈夫だよ。


2010年8月14日(土)
響-Hibiki-
開場 16:30 開演 17:00
かなっくホール(横浜市神奈川区民文化センター)
入場無料
主催:桜井健(Saxophone)、市原靖生(Fagotto)
演目:
サウンド・オブ・ミュージック メドレー(金管打楽器アンサンブル)
アイリッシュ・ダンス(サックス8重奏)
ウェスト・サイド・ストーリー メドレー(木管アンサンブル)
カヴァフィス~2本のサキソフォンとピアノの為の~ 作曲:武藤健城


僕の曲は『カヴァフィス~同じ空間で~2本のサキソフォンとピアノの為の~』
ピアノ、テナーサックス、バリトンサックスのための曲で
20世紀ギリシャ最大の詩人カヴァフィスの「同じ空間で」という詩を元に書きました。
かなりリズム重視の曲に仕上がっております。
しかも普段クラシックではあまりソロ楽器としては使われないテナーやバリトンサックスを
メイン楽器に使ってみました。
10分くらいの曲です。


さてさて、そしてメインイベントは
平日昼ですが、バレエ。
蒲田アプリコの大ホールで、オケピットで指揮もします☆
自作曲+ガーシュウィンの編曲をした「ラプリマ ワールド」と
選曲をして、橋浦勇先生が振付をしてくださった「椿姫」の二作を担当してます。
さらに「くるみ割り人形」もゴンドラを吊ったり、スモークたいたり、
こりゃもぅ、大変なことになってるわけです。
そして無料…。
キャパは1500人くらいはあるんですが、いかんせんこんな豪華な感じなので
チケットがあまり残っていない。
僕自身、あと5、6枚はあるとは思うので、
もし興味あったら、こっちも早めに教えてください。




2010年8月20日(金)LA Prima2010
LA Prima2010
15:00 開場
15:30 開演
19:30 終演予定

入場無料
場所:蒲田 アプリコ 大ホール
出演:バレエスタジオ ラプリマ 他
演目:
第一部 ラ・プリマ ワールド(作編曲:武藤健城)
第二部 くるみ割り人形 全2幕
第三部 椿姫(音楽監督:武藤健城)

プログラムに載る僕の解説文です。

「ラ・プリマ ワールド」
今回、ガーシュウィンの楽曲を題材にしたバレエ「Who Cares」とオリジナル曲で再構成した新しいバレエの依頼を受けたとき、そこには既にガーシュウィンの音があり、枠組みがありました。その中にいかに自分のオリジナリティを注ぎ込み、そして、ガーシュウィンの音楽を美しく印象的に皆様に聞いて頂けるか、ということが一番の問題でした。オーケストラから6人の編成へ編曲し直した「Who Cares」では、ガーシュウィンの息遣いを消さないことを念頭に、オリジナル曲では、ガーシュウィンが使わなかったリズムを使ってガーシュウィンの音楽との対比を試み、1920年代の古き良きアメリカの音と、それからおよそ80年経った新しい楽曲の組み合わせから、その一方がかけてしまえば消えてしまう「新しさ」が、そこに生まれることを信じて作編曲をしました。
作曲を終えた私は、「音楽」そのものの魅力は普遍性を感じ、新しい曲であろうともその魅力を根底に持つ音楽を書くことの大切さを改めて実感いたしました。
「ラ・プリマ ワールド」を皆様にお楽しみいただければ、幸いです。


「椿姫」
前回に選曲をさせて頂いた「カルメン」同様、全く元々のオペラでは使われていない曲で物語を再構成しました。今回の「椿姫」では原作の持つドラマティックな恋愛をどのように表現すればいいのかを考えた末、シャンソン、クラシック、現代音楽とジャンルの違う音楽をつなぎ合わせて、主人公マルグリットと恋人アルマンの悲恋を描くことにしました。二人の希望に満ちた恋愛、そして、悲恋に終わる結末。その魅力的な物語の中で次第に変化してゆく二人をめぐる環境と揺れ動く気持ち。死という離別の待ち受ける結末に向かう道筋を音楽がマルグリットと共に同じように歩み、最後に死が待ち受けていようとも幸福であったと言える彼女の人生に寄り添うような音楽を、私なりの解釈で選びました。
by takekiygalmuto | 2010-08-13 13:55 | 日記