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作曲家/ピアニスト 武藤健城(イーガル)の公演情報などなど日々の白昼夢。


by takekiygalmuto

バレエ初演

先週金曜日は
ラプリマの発表会。
発表会といってもハンパないのです。

蒲田アプリコの大ホール貸切で入場無料なのに
生演奏でダンサーたちが踊る第一部「ラプリマ ワールド」。プロ公演でも
生演奏はあんまりありません。

第二部は「くるみ割り人形」。ゴンドラが飛んでました。
あり得ないってば、発表会でゴンドラが飛ぶとか。

第三部は「椿姫」。日本バレエ協会の理事長が振付。

だから、おかしいんです。
発表会っていうのがおかしいんです。

だから、出演する僕の方でも気合いが入るし、ちゃんとしたものをやりたい。

第一部は、僕自身が作曲した曲と、ガーシュウィンの曲の編曲をつなぎ合わせた
1時間の作品で、オーケストラピットで指揮をした。
練習の段階から、とにかく振付に音を合わせなきゃいけなくて
ものすごく苦労したし、ダンサーに迷惑をかけまくったけれど
本番は、もうね、こういうことって時々あるんだけど
始まった瞬間から、いける、っていう確信が湧いてきて、ダンサーの呼吸が見える気がしたし、
最後まで踊りと音楽がバッチリあった。
ホント楽しかったです!

バレエの指揮って、普通の指揮とは違って踊りと音楽のタイミングを合わせることが
一番の仕事で、今回はその難しさを本当に勉強させていただきました。
プロのバレエ指揮者ってすごいなァ、と改めて思いました。

ただオケピにいたので、一体どんな作品に仕上がっているのかは
映像を見るまでのお楽しみ…。

第二部の「くるみ割り人形」は、主演の二人が18歳で、5年前にラプリマでやらせていただいた時は
まだ子供だった子たち。感慨深かったです。
しかもチャイコのくるみ全幕って、改めてみてみると
何だろう、このびっくりするほどの詰め込み具合。
音楽だけ聞いてもめまぐるしくてめまぐるしくて…。
さらに踊りが入ると、もう、情報量の多さに圧倒される。
古典バレエとして名高い作品だけど、これまた相当アヴァンギャルドなものだなァ、と
正直驚きました。
このアヴァンギャルドさっていうのが「くるみ割り人形」の魅力で、
見ていてもワクワクドキドキ。
ゴンドラが出るし、ワクワクドキドキ。
比古英先生の全幕の振付も素敵だった!


第三幕の「椿姫」は、橋浦先生とは「カルメン」以来二回目の作品作りで
今回の橋浦先生の「椿姫」への情熱の凄まじさに圧倒されっぱなしでした。
とにかく振付がすごい! 何でこんなに素敵になるんだろう!
舞台のどこを見ても誰かが何かをしている。
椿姫を演じたいくちゃんも素晴らしかったし、召使ナニーヌを演じた子も素晴らしかった。
中2だって…。
中2で橋浦先生の振付で、しかも重要な役。
本当に頑張っていて、最後の場面は彼女が閉める。
作品を終わらせる役をやるっていうのはプレッシャーも大きいだろうし、
すごい経験をさせてもらってるんだなァ、と思いました。
椿姫が死んでしまう場面で、本当に泣きながら本番を演じていたみたい。
すごいなァ。

とにかく、いい作品で、僕はゲネから数えて3回通しで見たけど
まだ見たい! めちゃめちゃいい作品!

こんなにたくさんの人に関わってもらって、
たくさんのダンサーが踊ってくれて、
なによりも橋浦先生が振付をしてくださる作品に
自分が音楽として関われることの素敵さを
改めて思った。
幕が閉まってから
橋浦先生と舞台上で抱き合って、いい音楽だった、と言ってもらえて
感動した。

ありがとうございました。


そのあとは打ち上げ。そのあとは二次会。
朝までダンサーたちと飲みあかし、
徹夜明けで、江ノ島へ。
海の家のライブを見たり、泳いだり、
でも、疲れてて、グッタリ。

日曜日は墨田ジャズフェスティバルに出て、
炎天下での演奏にグッタリ。


怒涛の週末が終了いたしました。


さて8月29日は

「ミスマッチこけら落としライブ 晩夏の謝肉祭」
2010年8月29日(日)
場所:池袋 ミスマッチ
〒170-0013
東京都豊島区東池袋1丁目44-10
タイガースビル1階
18:00 open 18:30 start
料金:2500円(W/1D)
出演:YAPANI!、オナン・スペルマーメイド、
美雲、アナベル、イーガルとロヮゾー・ナイフ


来て、ねっ!
by takekiygalmuto | 2010-08-23 02:20 | 日記