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作曲家/ピアニスト 武藤健城(イーガル)の公演情報などなど日々の白昼夢。


by takekiygalmuto

いろいろなこと。

とりあえず、4月頭までの出演情報更新しました。

http://takekiygalmuto.com/category/schedule

結構ありますな。


最近、ほとんどの出演や仕事のことを書いてないんですが、
これは一重に忙しいということなのです。
ちゃんと毎日ブログを書いたりする人、えらいなー、と思ったりします。

そして、本当に昔みたいな気がするんだけど、
でもまだ去年の12月に気仙沼へ行きました。
明日で震災から1年ということで、ちょっとその時のことを書いてみたいと思います。

まずはこちら。
これは中日新聞に載った記事です。

浜松学院高校(浜松市中区高林)の非常勤講師を務める難波小百合さん(48)=浜松市南区楊子町=が、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市唐桑地区で、被災者に大道芸を生で楽しんでもらう「お茶っこ芸人プロジェクト」を続けている。仮設住宅の集会所などを会場に、お茶と芸でくつろぐひとときを提供。難波さんは「仮設住宅がなくなるまで継続したい」と意欲を示している。 (川住貴)

 難波さんは約30年前の旅行で唐桑地区を訪れて現地の人情に触れ、リアス海岸の景観や文化のとりこになった。その後も数回訪問していたが、そこを襲った大震災。すべてが流されてしまった大好きな場所を前に「私にも何かできることはないか」と、独自のプロジェクトを立ち上げた。

 1回目は昨年12月、気仙沼市立小原木小学校の仮設住宅集会所。知り合いの大道芸人に声を掛け、6畳2間ほどの集会室に地元の人が15人ほど集まった。こたつ2つを囲む。当初の緊張はすぐにほぐれ、次第に笑顔が広がっていった。

 今年1月22日には、津軽三味線の芸人を呼び、「東京音頭」などで大いに盛り上がった。

 プロジェクトの費用は、芸人に渡す交通費と宿泊費や運営費など1回約5万円掛かるが、資金は難波さんの自費と友人や知人らのカンパのみ。難波さんは「地元の人にとって、いろんなタレントが被災地を訪れ、舞台で演奏などを1回やって終わりというのはつらい」と継続の大切さを説く。さらに「小さなコミュニティーでお茶を飲みながら、雑談することを定期的にやることで、仮設と自宅などに分断された被災地の人間関係を修復するお手伝いにつなげたい」と話している。


おしまい。

このですね、12月の1回目というのが、僕です。
ピアノ芸をやってきました。
やってきたというか、何もやっていないというか。
キーボードとスピーカーを持っていって、仮設住宅でライブをしました。
そして、来てくださった方々とお話をしたりして、そのうちに
何となーく、来てくださった方が民謡を歌ってくれたり、
本当に素敵な時間だった。
だけど、部屋から外に出れば、まだまだ深い爪痕の残る町。
瓦礫や潰れた車がいたるところにある。
陸前高田市まで行くと、ここが本当に町だったのか、と思うほど
何も無い。
本当に凄まじいことが起こったんだな、という気持ちもあるのだけれど、
その場では、何も理解できなかった。
理解を超えた何かである、という気持ちしかなかった。
被災地はそういう場所でした。

その中で必死に生きている人たちがたくさんいるということ、
その人たちにまた会いに行ける日が来ることを願いつつ、
明日で震災から1年。
僕は祈るのではなくて、なにごとも無かったように日常を過ごしたいと思います。


12月に気仙沼に連れて行っていただいた、難波さん、
本当にありがとうございました!
たくさんの素敵な芸人さんが被災地に笑いを振りまきつづけることを
願ってます!
by takekiygalmuto | 2012-03-10 20:32 | 日記