作曲家/ピアニスト 武藤健城(イーガル)の公演情報などなど日々の白昼夢。


by takekiygalmuto

楽しいことばかり。

さて、こないだ書いたブログから2週間経ってしまいましたね、週1回の更新は全然果たせない雰囲気が満ち満ちてまいりました。

今回の告知です。
何と、今週はライブがないだと!?
こんなときもあるものです。
そんなあなたに朗報。真面目すぎるイーガルを見るにはこんなに素晴らしい機会はない、という
ライブをご用意しております。
是非来てね。

2017年3月18日土曜日
『シャンソン、タンゴ、飛び道具』
東中野 ALT speaker
19:00開場/19:30開演
出演: 若林圭子、幹丸これり、あやちクローデル、イーガル
2500円+ドリンク代

伝説のシャンソン歌手に、タンゴの新鋭、
そして大体飛び道具みたいなジャンル不明の3人の歌合戦。
春を呼ぶ儀式のような一夜をご堪能ください。

※とても美味しいお酒が飲める、
グランドピアノのある素敵なお店です!

20:00スタートと一部告知してしまいましたが、19:30スタートでした。




さてさて、先週は金曜日から日曜日まで楽しくて仕方なかったです。
浜離宮ホールでは、松原健之さんのコンサートの前座をさせていただきました.
本当に素敵な歌声と人柄でした。今度、ご飯連れて行ってもらお。


東京ガーデンパレスホテルでの朗読ミュージカルはとても楽しかったし、よい作品に関われたことが嬉しかったです。
今回は終演後、石渡真修君や古谷大和君や他の出演者の人たちともたくさん話す機会があって、
勉強になることもたくさんありました。本当にタイムリーの役者さんたちはいい人ばかりで、仕事をしてても気持ちいいです。

浅草HUBでの音彩は司会をしました。出演者さんたちがみんなめちゃめちゃかっこいい音楽をしていて、音楽は素敵だ、と改めて思いました。


でね。
僕は子供の頃から、それはもう三大◯◯を作っているわけです。

三大ゆたかと言えば
尾崎豊、江夏豊、夏木ゆたかですし
三大吉田と言えば、
吉田松蔭、吉田戦車、吉田沙保里ですし
三大リンゴと言えば、
リンゴ・スター、椎名林檎、ハイヒールリンゴですし
三大アップルと言えば、
apple社、フィオナ・アップル、ハイヒールリンゴですし

これはもう一般論と言っても過言ではないわけですね、はいそうですね。

ところで、前のブログで書きましたが僕が作曲家として聞かれる三大質問があるのです。
今日はまくらが短くて本題に入れました。何て素晴らしいことなんでしょう。
どうせ脱線するのは目に見えておりますが、頑張りましょう。
僕じゃなくて、読む皆さんが頑張りましょう。

でーん。
これです。
「一番好きな曲ってなんですか?」
「作曲ってどっから発想を得ているんですか?」
「作曲するときはピアノを使うんですか?」

大体、何か表現の仕事をしていると好きなものを聞かれることって結構あります。
そんなときには「オフィシャル」な答えを用意していたりします。
何というか、こう答えるべき、と求められているように推測され得る答え、というのでしょうか。
雑誌のインタビューだったりするときに、
好きな本を聞かれて、オルテガ・イ・ガセットの「大衆の反逆」だとか、1920年代から40年代のフランスヌーボーロマン、特にナタリー・サロートですね、とか答えたり、ラブクラフト全集ですね、とか、ブルーノ・シュルツですね、とか、何かそういう誰得?みたいな答えは求められていないわけで、ちょっと譲歩したけどここならいける!みたいな落とし所があるのです。
例えば、ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟とか、プルーストとか、漠然と幸田文さんです、とか、聖書です、とか言ったりしてます。
でもブログだからね。好き勝手書きたいと思います。

ってことで、いくぜ。

「一番好きな曲ってなんですか?」
いやー、めちゃくちゃ難しい。このジャンルだったらこれ、みたいなのが少しはあるんですが、
やっぱりどれもこれも好きだから、何だか答えが散漫になってしまいます。
ポップスならば、
殿堂入りのケイト・ブッシュを除いて、
バーシア、ジャネット・ジャクソン、ニナ・シモンが三大歌姫です。
意外と普通。エイミー・ワインハウスも好きです。

クラシックならば、編成によって色々ですが、
ピアノ曲ならば、ブラームスのop.118の6つの小品、ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲と6つのバガテル、ベルクのソナタが好きです。
室内楽ならば、バルトークの弦楽四重奏全曲、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲。
弦楽独奏曲ならば、イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ、コダーイの無伴奏チェロソナタ、ブリテンの無伴奏チェロ組曲。
オーケストラならば、レスピーギのローマ三部作、マーラーの交響曲第9番、ベートーヴェンの交響曲第7番、ブルックナー全曲、ベルクのヴァイオリン協奏曲、シェーンベルクのピアノ協奏曲、エルガーのチェロ協奏曲。
歌曲ならシューベルトの冬の旅、オペラならブリテンの諸作品、R・シュトラウスの「サロメ」「ナクソス島のアリアドネ」、ワーグナーの「パルジファル」、グノー何かも好きです。
やだ、真面目。そして、取り留めもない。
ということで、とにかく、こんな質問には答えは窮する、ということですはい。


「作曲ってどっから発想を得ているんですか?」

得ません!
力技でひねり出します。
ごく稀にふってくる、というか、降りてくるようなこともありますが、
大体頑張ってます。

作曲家のコープランドが書いた「What to listen for in music」という音楽を聴く人の為の本があるのですが、これが残念ながら日本語訳がえらく古いものがあるばかりで新しい日本語訳で本出ないかな、と思っていたり、何なら僕、訳すから誰か出版しやがれ、と思うのですが、
その中で「一般の人たちは作曲家が自分自身の作品のことを理解していると思いがちだが必ずしもそのようなことはない」というようなことを書いています。
本当に、僕たちは全く自分の作品を理解していないのです。
力技でひねり出していようと降ってきたものであろうと、完成した瞬間にプロセスや自分の中の作曲の整合性とか正しさとかは意味を無くして、ただ作品が存在することになります。
終止線を引いたところで作品がこの世の中に存在しはじめて、もう自分のものではなくなるような感じがします。
なので、どういう意図で書かれたのですか、と聞かれても、何となくは答えられるのですが、
音楽は音楽それ自体でしかないので、
例え、僕が、ここは悲しみを、ここは喜びを表現しています、と言っても何も言っていないことと同義です。聴いた人が思ったことがその人にとって(例え錯覚であったとしても)本物であるし、僕が自分の音楽に思うことも同じように本物であると同時に偽物であるのです。シュレディンガー!量子論!
やっぱり、脱線しましたね。


「作曲するときはピアノを使うんですか?」

これまた難しいのですが、場合によります。
基本的に歌曲はピアノを使って書いています。歌いながら書いてます。
ピアノ曲は基本ベースだけピアノでラフスケッチを作って、後は机に向かって譜面を書くだけです。
オーケストラはメモ程度の断片をピアノで作って、後は計算をしたり図を書いたりして、
机に向かって書いております。
だってよー、考えてもみなさいよ、オーケストラなんてたくさん人がいるわけですよ、わたくしの10本の指で弾けるものなら別にピアノ曲で良いじゃないですか。
10本の指では弾けないたくさんの音とたくさんの音色を合わせるオーケストラは、これはもう頭の上に、ぽんっ、とオーケストラのイメージをのっけて、そこから流れてくる音を探す、そんな作業です。



てなことで、今回も真面目ですね、僕は。
さて、今度は何を書こうかな、やっぱり本の話になってしまいそうですが、
今週はもう1回くらいブログ更新できたらと思います。
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by takekiygalmuto | 2017-03-06 10:54 | 日記