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作曲家/ピアニスト 武藤健城(イーガル)の公演情報などなど日々の白昼夢。


by takekiygalmuto

前のブログがミュージックカクテルクラブだったとは。

えぇ、まぁイーガルです。
何でしょうか、この世の中にブログとかいうものが存在してたことすら忘れるくらいに空気と化した非存在論的な僕のブログをご覧頂きありがとうございます。

何一つ有益な情報はないです。

もっと言えば、僕の公式ホームページすらですな、
出演情報が更新されてないくらいにはアレな僕です。

そのうち僕自体が非存在論的存在になるのでしょうか。

出演情報ですけどね、
12月は色々あります。
中旬くらいにとても素敵なコラボをします。
歌とアクロバットのサーカスです。
しかも2日間もやるんだよ!

あとは
下旬くらいに中目黒で3日間くらい素敵なことします!

何か思わせぶりですみません。ただ覚えてないだけです。
手帳を見ろ、俺。
手帳を見てから書け、俺。

分かってるんですけど、
何と言うんでしょう。
ブログと風呂。
めんどくさいんですよ。

何かうをーっ!っていう衝動で
「今」をつかみ取らなければならないものがあるとすれば、
それはブログと風呂。
勢いで乗り切るもの、それはブログと風呂。


さてさて、皆さん、ショーをお楽しみ頂いているでしょうか。
僕は今必死です(多分)

こうやって、本番前にブログを書いていて、自動的にショースタートに合わせてブログが更新されます。


最近の僕は、というか、6月にブログを更新して以来の僕は
ながめくらしつの新作「距離の呼吸」の曲を書いたり出演したり、
大道芸フェスティバルに出演したり、ベイビーシアターという新しい演劇に出演したり、色々伴奏をしたり、
もはや何をしたか記憶がぼんやりしてまいりました。
記憶という非存在論的存在がかなり非存在に振り切れて参りました。
果たして過去等というものはあるのでしょうか。
前を向け、そして、明日へ向かえ。
今日の僕の格言です。


僕自身、自分が忙しいことは結構割と、皆さんが思ってるよりはほんの少し斜め上くらいには自覚しておりにけり、働けど働けど尚我が暮らし楽にならざりじっと手を見る凡庸なワーカホリックでありぬるけれども、本をば読むことのみ好み続けれ良書との巡りあひありける。

ということで、最近読んだ本でとても良い本がありました。
是非とも百歩先の未来を見据えた皆様、勝手にお読みください。

激推し本は2冊!

高山羽根子「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」

初めてこの著者の本を読んだのは「オブジェクタム」でした。
そりゃもう驚愕のイマジネーション。こんなにも日常や普通に見える日常の中に美しい異世界が存在するとは、何ともはや、と何度も読んでしまいました。
本書は、こないだの芥川賞の候補作になってましたが、今村夏子さんが取りましたね。今村さんも、相当キレキレの作家で大好きなんですが、高山羽根子さんも大好きなのです。
なんというか関連がどこまであるのか分からない出来事の羅列がギリギリ首の皮一枚で繋がる、危ういまま何とか形を保っている素晴らしい小説でした。
何でこんな小説が書けるのだろう、という気持ちでいっぱいです。
言わない、ということを声高に言う、いや、言わない、というか言っているけど言っていない、という強い主張のある/ない小説です。
読書に慣れていないあなたにもオススメ!


そしてもう1冊は

ミハル・アイヴァスの「もうひとつの街」

冒頭から、断言される世界観。
わたしたちの街には見えないもうひとつの街があり、近づこうとすればするほど遠ざかる。
僕が子供の頃から思っていることがマジックリアリズム的に展開されていきます。
一見、似たような小説は他にもあるような気持ちになりますが、
ただの幻想的雰囲気作りの為に幻想的なオブジェクトが登場するわけでもなく、不条理なレトリックのために言葉が使われていることもない。
著者が完全に小説を、言葉をコントロールしていることが伝わってくる小説です。
この熱量をまとめあげる凄さは、ちょっととてつもない、というか、こんな小説を書いてくれてありがとうございますというか、何にせよ凄いのです。

読書初段(自己判定)以上の方にオススメ!
陳腐な幻想文学に飽きたあなた、この機会にぜひ!



さぁそして、今はナボコフの「ロリータ」を読み返してます。
第1部を読み終えて、余りの素敵さに第2部に進めないです。
信用できない語り部ハンバート先生に首ったけです。


ではでは、今回も不用意に読んだ皆さん、残念でした!
有益な情報はありませんでした!


ミュージックカクテルクラブ、今回はどうでしたか?
楽しかったよね、うん。

では!


by takekiygalmuto | 2019-11-26 19:00 | 日記